洗堰(あらいぜき)とは
堰は川や湖をせき止めて水を溜める構造物です。
その中でも洗堰は、堰の高さが固定されていて、堰の高さより水が増えると、水が堰の上を洗って流れるタイプのものを指します。
堰の高さを動かせるものは本来の洗堰ではありませんが、瀬田川洗堰は固有名詞となってしまった例外です。
旧瀬田川洗堰(通称:南郷洗堰)とは
明治38年に完成した、レンガ・石造の堰です。琵琶湖の水位調整に用いられました。
昭和36年に現在の洗堰が完成して、その役目を終え、一部だけ残っています。
堰の上は立入禁止になっており、レトロカフェ開催時のみ立ち入ることができます。
土木遺産での「思い出づくり」
門司港レトロ(福岡県北九州市)も三角西港(熊本県三角市・写真)も、
明治の土木遺産を活用した観光地になっています。
でも周囲に建物を建てたり、ベンチを作ったりという、モノをつくることが重要なのではありません。
土木遺産という優れた空間を生かして、
若い人も「新しい思い出を作ることができる」場づくりが行われているのがポイントなのです。
家族で休憩した一時。散歩の途中に寄るお気に入りの場所。
そういった「新しい思い出」が生まれ続ける限り、その場所はいつまでも人々の心の中に生き続けます。
でも・・・その土木遺産の現役を知る人しか思い出に浸れなくなったら・・・
いつしか忘れ去られてしまうでしょう。
洗堰レトロカフェとは
旧瀬田川洗堰(南郷洗堰)での「思い出づくり」をテーマに、川の上の堰上でのイベントを市民・学生が毎月第四土曜日に開催する市民活動です。
運営の費用は、イベントへ来訪される皆さまのカンパにより賄われています。
イベントのデザイン
洗堰レトロカフェのデザインは、学生スタッフにより、2009年の発足から一つ一つ作られてきました。
テーブルクロスは自作
パラソルは学生スタッフセレクション
エプロンデザインは学生スタッフのアイデア
黒のポロシャツと合わせることにしました
冬のコートも学生スタッフのセレクションです☆
龍谷大学交響楽団のミニコンサート
学生スタッフの調整により実現♪
河川協力団体
洗堰レトロカフェ開催の活動は、国土交通省近畿地方整備局より河川協力団体(河川法 第二章の三)の指定を受けた活動。
なので、河川管理に関する情報の提供・知識普及等について取り組んでいます。
河川敷にはたくさん雑草や木が生えてきます。
切ったあとはゴミになってしまうのが問題
そこで作られたのがリサイクル堆肥
無料なのですが、あまり知られてません。
そこでおしゃれに配布コーナーをつくってみました(現在は終了)
デザインは河川事務所職員との協働です♪
謝辞
本イベントは広島・太田川のポップラ・ペアレンツ・クラブの活動(写真)と、琵琶湖河川レンジャー三井直美氏の活動に着想を得て、2009年にスタートしました。
またGMT紅茶専門店には、当初より様々なご助言・ご協力を頂いております。
この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。